【限りある命の使い方】様々な困難を楽しみながら乗り越える台湾在住バイヤー恵美さんの軌跡とは?

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5歳と2歳の姉弟を育てながら社畜夫を脱サラさせ、夫婦で起業した元崖っぷち主婦【重堂香織】

右:重堂香織(じゅうどうかおり)

Stellar Girl’s College(通称SGC) 校長

重堂プロフィールはこちら

左:恵美さん

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重堂:本日は恵美さんにお越しいただきまして、お話を聞いていこうと思います。恵美さん、どうぞよろしくお願いします。

恵美さん:お願いします。

 

重堂:では早速ですが、お名前と住んでいる場所を教えてください。

恵美さん:藤井恵美です。今は旅行で出会った台湾人男性、26歳上の旦那と結婚をして、台湾に住んでいます。

 

重堂:26歳上だったんだ。初めて知りました。

恵美さん:そうです、そうです。親子みたいな感じなんですけど。

重堂:微笑ましくていいですね。

恵美さん:子ども2人と旦那と、今は4人で台湾で生活しています。

 

重堂:ありがとうございます。今、恵美さんは台湾にお住まいながら、在宅でのお仕事をされてると思いますが、在宅でのお仕事歴はどのぐらいですか?

恵美さん:在宅自体は、台湾に来た4年前から実はやってたんですけど、BUYMA(バイマ)でいうと、2022年の11月頭にStellar Girl’s College(通称SGC) に入学してからですね。

 

重堂:そっか。じゃあ1年ちょっと。

恵美さん:1年約4ヶ月くらいですかね。

 

重堂:ちなみにBUYMAU(バイマ)以外の在宅も、4年前からされてたってことですか?

恵美さん:そうですね。台湾に来た頃は、台湾の方に日本語を教えてたんですよ、在宅で。

 

重堂:なるほどー!

恵美さん:そうなんですよ。ちょうどコロナが始まった頃に、お仕事が結構限られてきちゃって、それでも勉強したいっていう台湾の方が多かったので、日本語をオンラインで教えてました。

 

重堂:すごいですね。BUYMA(バイマ)の前に、そんな先駆けを。
今ですらリモートワークなんて当たり前ですけど、当時まだ混乱してる状態のときは、なかなか始めるのも大変だったと思うし、さすがのエネルギッシュさが、当時からあられたってことですね。
ありがとうございます。

ちなみに、今ちょっと理由は話してくださったかなと思いますけど、この働き方しようって思ったのは、ざっくり言ってしまうとコロナがきっかけですか?

 

恵美さん:コロナもそうだったんですけど、台湾に来て、すごい安月給ってことに気づいて、、、
全然稼げないというか、正社員でも平均月給12~13万円なんですよね。

日本円で換算すると全然お給料がないっていうことと、その割には生活費がすごい高い。

生活していく上での食費だったり、家賃とか、すごい高いんですよ。
なので、それに生活水準が全然見合わなくなっちゃって、そこから自分でやるしかないなっていうふうに。

海外だとすごく仕事が限られるんですよね。

台湾って未だに学歴社会が根付いてて、いい大学出なきゃいけない、公務員は安定しているから公務員目指しなさいとか。
そういうのが今でもまだ言われるので、私高卒なので、もう大学行ってないから、これ言うと、「え?」って言われるくらい、まだ世間体ではあんまり上には見られない、評価が低いというか、それだけで。

なので、もうこれは自分でやるしかないなというふうに思って、そこから、在宅を始めましたね。

 

重堂:すごいですね。ある種、選択権がないっていうのもそうですし、昔の日本みたいな感覚ですよね。

恵美さん:本当に、まだそんな感じなんです、今でも。

 

重堂:履歴書ベースで全てが判断されちゃうみたいなね。
なるほど、それは結構大変な中で、きっとお仕事もいっぱい探されたと思うし、今の自分にできることって考えても、頭打ちになっちゃうことがあったりとかね。
台湾の事情を、私初めて、今回恵美さんから伺って聞いたので、それぞれの住んでる地域によってとか、州によってっていうところで、いろいろあると思いますが、その中で考え抜いた策が、もう自分でやるしかないっていう形で、在宅を選ばれたという感じですかね。

恵美さん:そうですね。
コロナをきっかけにすごい在宅のお仕事が流れ始めたというか、いろいろ情報が出始めたじゃないですか。
私も、いろいろ手つけちゃって。
例えば、中国輸入転売とか、インスタ代行業とか、資産運用スクールとか、あとライブ配信とか、、、

Stellar Girl’s College(通称SGC) に出会う前、なんかとにかく家で何かできないかなっていうふうに探した末、面白くなくて、辞めちゃって。

でも、本当にStellar Girl’s College(通称SGC) に出会ったときは、もうこれを最後にしようっていうので、覚悟を決めて、この働き方でもう最後、これに賭けようというふうに思って。いろいろ時間もお金も無駄にしちゃったのは、たくさんありました。

 

重堂:なるほど。
これはそれぞれ、インスタとかって本当に身近なものになってきたと思いますけれども、自分がどういうふうにワクワク感を持って、行動していくかっていうところが、私はいろんなことをやっても全てじゃないかなって思っていて、、、

実は中国輸入とか私もやったことがあるんですけど、全然テンションが上がらなくて(笑)

 

恵美さん:面白くないんですよね、なんか知らないけど。

重堂:輸入ビジネスってやり方はほとんど同じじゃないですか。
でも、テンションが上がるものとそうじゃないものとか。

そんな「物をただ流すだけでしょ」なんていう冷たい言い方ではなくて、やっぱりそこって人がいて、人の心があってやってることでもあるっていうのを、すごく痛感するような一幕があったりもしていたので、多分、同じような体感を、他の部分でもされたのかなと思いますね。

ではそんな、幸いにもと言っていいのか分かんないですけれども、Stellar Girl’s College(通称SGC) で学ばれて、BUYMA(バイマ)に出会って、やってこられたと思うんですけど、恵美さんのここ3ヶ月の利益と在宅での仕事にかけている時間を、教えていただいてもいいですか?

 

恵美さん:実は途中でBUYMA(バイマ)のアカウントが垢BANされてしまった事件が起きたんですよ。
BUYMA歴は1年4ヶ月なんですけど、去年の9月に新しいアカウントで、本格的に稼働し始めたんですよ。去年の9月なので、5ヶ月ぐらいですかね。

9月から再スタートして、初月は月収3万円で、10月、11月、12月はずっと月収10万円から20万円の間、10万円台でしたね、ずっと。

月収17万、13万、13万っていうふうに来て、1月に撒いてきた種にやっと芽が出たような感覚で、月収24万円を達成しました。

今は外注さんもいてくださって、前やってた方、もちろんアカウントが垢BANされてから、同じ方はもう雇えないっていうので。でも、家に何台かパソコンがあるとか、違うネット回線があるっていう方も、前のスタッフでいたので、もう1回再起することができたんです。

 

重堂:すごい。これはすごいですね。

恵美さん:もう1回やりたいっていうスタッフさんがいて、一番いいですよね。
最初から教えることもなく、やってくださってたので、そういう方もいて、今5人スタッフさんがいるんですけど、その方たちが回してくださって、私はもう今リサーチ、買い付けの作業だけで、1日2時間くらいかな、1~2時間、2時間半とか、そんな感じです。

 

重堂:すごいですね。たった5ヶ月で、全部を立て直したってことですね。

恵美さん:これは前のスタッフさんが、引き続きやってくださるっていうのが大きいですね。

 

重堂:そうですよね。
だって、皆さんちょっと補足すると、垢BANというのは、アカウントが要はなくなってしまう、BUYMAから、「あなたのこのアカウントでは出品しないでください」っていうのが、最終的な通告になってしまう訳なんです。

となると、「藤井恵美さんですよ」というものに関しては、本人の名前、個人情報に関わる銀行口座も全て、IPアドレスであるネット回線、そして、住所。

こういった部分の個人情報自体が、BUYMA(バイマ)側には、要はブラックになっちゃいますよという状態なんですね。

なので、1からやり直すとなると、全く別人にならなきゃいけない。
銀行口座も全て含めて。

なので、そこの部分っていうのが、皆さん、ちょっと細かいことになっちゃいますけれども、最終的にはそれぞれの国、地域でタックスリターンとか、確定申告っていうのがあると思うので、利益を上げたりとか、何か手元に利益を残すっていうことは、最終的に「別人になるよ」って言った方の銀行口座に紐づく形になるので、ここが何よりも再出発っていうところは、すごく大変なんですよね。

簡単に、「いいよいいよ」っていう口約束で、できるような問題ではないっていうところ。

だから、気をつけてねっていうふうに伝えてるっていうのは、本当にその通りで。

ただ、恵美さんは別に悪気があって、そういうふうにしたわけではないっていうところで、いろんな不運が重なっちゃって、今回そういうことになったっていうのがあったので、そこからの立て直しっていう状態なんですね。

だから、まっさら、別人になったところから、10万達成もそうだし、外注化を整えるっていうところもそうだし。

それをたった5ヶ月でやり遂げるっていう、このポテンシャルの高さが、脱帽以外の言葉が見つからないんですけど。

よく頑張りましたね、本当にね。すごいですね。

ちなみに、前のアカウントで行った、最高月収っていくらでしたか?

 

恵美さん:最高月収は48万円ですね。

重堂:すごいですね。

 

恵美さん:で、50万行く手前で、BANされました、、、

重堂:なるほどね。誰か見てたかね。なんかハサミ持って、誰か待ってたのかなっていうぐらい、いやらしいタイミング。

恵美さん:「よっしゃ」って、もう見えてたんですよね、50万達成が。

重堂:ゴールテープ目前で、落とし穴に落とされた感じですね。

恵美さん:本当に本当に。

 

重堂:でも、そこまで立て直せるだけのポテンシャルが、あるっていうことだと思うので、ここから先もとても楽しみだなと思います。
数字を追うって目的じゃないにしろ、着実に積み重ねていっての結果かなと思います。
じゃあ本当、ズバリさっき外注さんのっていうお話が得られたと思うんですけど、再起されてからここまで、利益は元に戻したとか、伸ばしてこられた要因って何だったと思いますか?

恵美さん:私、前のアカウントと今のアカウントで、結構自分自身も変わったなっていうふうに思うんですけど。

利益だけでいうと、もちろん前のほうが上がってたし、前のほうがすごい受注もたくさんいただいてたんですけど。

今回、新しいアカウントを立てて、元に戻そうとしたときから今、前と後で何が違うかって、やっぱり自分の心としっかり向き合ったっていうことが大きな変化とか、利益に直結してるかな、利益にも関係あるかなっていうふうに思うんですけど、本当に前は、数字しか追ってなかったんですよね。

絶対に今月目標達成してやろうみたいな気持ちで、やってたのはいいんですけど、今思うとすごい苦しかったですし、数字を追いすぎて。

1日受注が来ないだけで、すごい落ち込んでたし、ちょっとでもトラブルがあると、1日中そのことばっかり考えて焦ってたし、小さいことなのに。

何で1日、この1件に左右されるんだろうって思うんですけど、本当にずっと考えてましたし、本当に焦りと余裕がなかったっていうのが大きくて、矛盾してたんですよね。

利益は伸びてほしいって思ってたんですけど、受注は止まれみたいな(笑)

 

重堂:究極の矛盾ですね(笑)

恵美さん:そうなんですよね。
だから、本当に怖かったし。

今は利益は前ほど伸びてはないんですけど、一番心地よくできているというか、楽しい。

焦りがなくて、うまくBUYMAと付き合っていけてるなっていうふうに思いますね。

利益って言っても、前は収入ゼロの専業主婦だったんですよね。
子どもが生まれて、なおさら働きに行けず、旦那のお給料だけでやりくりしてて、ゼロから始まった当初、Stellar Girl’s College(通称SGC) を始めたときに、「月収100万円」っていうでっかい数字を言っちゃって、

「月収80万から100万は絶対1年後に」って言っちゃって。

でも、目標を掲げるのはすごいいいんですけど、そのとき、自分が月収100万稼いでるのは全くイメージできずに、稼いだことない人がそういう数字を出すっていうのは、全然イメージできない。

で、ワクワクもしない。
ワクワクもするんですけど、ちょっと夢物語みたいな感じなんですね。

 

重堂:そうですよね。

恵美さん:それに私、スタートしていきなり2ヶ月、3ヶ月と月収20万達成したんですよね、前のアカウントで。
すごい思ったよりスピードが速かったときに、お給料いただいたとき、罪悪感しかなかったんですよね、なんか。

 

重堂:そうだったんだ。それはなぜ?

恵美さん:こんなにいただいちゃっていいのかなって、いきなりゼロだった人が、20万とか出せた、恐怖があったんですよね。

こんなにいただいていいんだろうかとか、こんなにすぐにいただいていいものなのかとか、いただくことに恐怖とか不安とかあったんですけど。

だから、今はちょっとずつ着実に、利益を伸ばしていっていただいているっていうのが、前と今で違いだなっていうふうに感じていて。

だから、前は全然お金を受け取る器が出来上がってなかった、怖い、あと大丈夫なのかな、大丈夫?っていうのがあったんですけど、それでも数字しか見てなかったので、「このまま行くぞー」みたいな感じで進んでたんですよね。

で、苦しかったし、さっきも言ったんですけど、いただくことに恐怖を感じていたので、「利益」っていう言葉だけで考えると、私はもちろんいけば稼ぐほどいいとは思ってるんですけど、自分の心もしっかりと、ついていかなきゃいけないなっていうふうに思って、今は本当に利益がちょっとでもありがたいなって、感謝だなっていうふうに思って、しっかりと「ありがとうございます」っていうふうに受け取れるんですけど。

なので、ここが一番大きな違いっていうふうに感じてて、これがうまくBUYMA(バイマ)とお金っていうもの、利益っていうものと、付き合っていけるようになった部分かなっていうふうに思いますね。

 

重堂:すごい。なんか深いですね、本当にね。

恵美さん:いきなりお金がボンって目の前に置かれると、やっぱり怖いんですよ。

 

重堂:そりゃそうですよね。

恵美さん:こんなにうまくいっていいものなのかって、最初思いましたもん。

 

重堂:恵美さん自身がやったことであるけど、ちょっと半信半疑というか。

恵美さん:そうそう。

 

重堂:でも、確かに数字を追いかけてるがゆえに、ある意味冷静な自分を失うというか、数字数字になっているとね。

恵美さん:そうなの。

 

重堂:いざ、現実を見たときに「え?」みたいな、そこの乖離とか、ギャップっていうのが結構心が疲れる原因というか。
さっきおっしゃってたみたく、最初の頃ってクレーム1個でも、すごい心が一喜一憂して、「これって…」「あれって…」っていって、何しててもそのことしか考えられない、みたいな状況だと思うんですけど、

「お客様も含めて、いろんな方に助けてもらって」っていうキーワードが出てきたかなというふうに思うんですけど、人を起因して何かをするっていう、恵美さんのエネルギッシュなところっていうのが、うまい形で表に出てこれると、今みたいな状態になるのかなっていうのはすごく思うので。

やっぱり人に起因してる人が数字を追っかけると、気づくと、猪突猛進で暴走になるんですよね。

 

恵美さん:そうなんですよね。私はいくらあれば豊かで幸せで、楽しく生活できるんだろうかっていうふうに逆算して考えたんですよね、まず、その数字を追うより。1回自分の足元を見ようと思って。

 

重堂:素晴らしいですね。

恵美さん:先の先の先しか見てなかったというか。数字だけ掲げて。

 

重堂:そうですね。しかも、それが最初ってやってもやってもうまくいかない、くすぶってるっていうような状態を、ある意味経験しないでボーンと行けたっていうところがあるから、急激に月収50万が、目の前に迫ってきたみたいな状態になっちゃったってことですよね。

誰も言ってないんだけど、これ取りに行かなきゃいけないものだっていう感覚で、多分いろんなね、恵美さん自身がちょっと苦手としているような部分。

例えば、1個の型を継続させ続けていくとか、そういう管理的なところっていうのを、しっかり業務の中に組み込むっていうところが、うまくできなかったがゆえの、出来事だったんだと思うんですよね。

でも、そこが「そういうことか」って、私は恵美さんの今までのエピソードを見てて、何がすごいかなっていうところって、その出てきた真実をちゃんと自分の中で受け止めて、赦したことだと思うんですよ。

なかなか自分の我って強いから、「こんなはずじゃなかった」「あんなはずじゃなかった」っていうのって出てくると思うんですけど、「もうなくなっちゃったもんはなくなっちゃったもんだから、しゃーない」「ここからどうっすか」っていうところの切り替えの速さがびっくりで。

 

恵美さん:落ち込みましたよ。すごい落ち込みましたよ。

重堂:もちろん。でも、やっぱりずっと落ち込んで、行動ができないっていうような方が大半な中で、そこの中で信じた光っていうのが恵美さんの中にはあったから、「これだったらいけるかもしれない」っていうところを、ちゃんと受け止めたところだったと思うんですよね。

じゃなきゃ、5ヶ月ではなかなか戻ってはこれない、難しいと思います。

過去に、残念ながら、Stellar Girl’s College(通称SGC) の中でアカウントが飛んでしまったっていうような方、何人かは見てきましたけれども、恵美さんほどのスピード感を持って、立て直せたっていう方は、過去誰もいない、1ですね。

 

恵美さん:本当ですか?

重堂:いますよ。私、直近でもある方が、垢BANされてしまったことがあったのですが、まずメンタル面の立て直しだけで、半年以上かかってましたから。

やり方は覚えてはいるものの、半年も経っちゃうといろんなものが変わってる、BUYMAのルールも変わってる。
リズムも変わってるっていうふうになると、今まで学んできたやり方だと、なかなか成果が出ないし、怖いなっていう先入観みたいなものも、今までこうしてきてオッケーだったっていうものが入ってしまうと、そういう部分は少なからずあるのかなっていうところがあるので、これはすごいスピードって感じてて。

恵美さん:良かった。でも、私、Stellar Girl’s College(通称SGC) 始めるときは、もうここで絶対に結果を出そうっていうふうに覚悟を決めたのを、今でもすごい覚えてるんですよね。

本当は最初、旦那に内緒で絶対また言われるので、今まで何回も在宅を諦めてきた身なので、絶対また言われるんだろうなっていうので、隠してやってたんですけど、自分の貯金を切り崩して買い付けして。

さっきもお伝えしたように、最初からちょっとうまくいきすぎて、すぐにバレちゃったんですよね、お金が追いつかなくて。

 

重堂:そりゃそうでしょね。急に買い物依存症になったのかと思うよね、旦那さんはね。

恵美さん:そう。私、本当にどうしようってなったとき、旦那にも本当に絶対言いたくないって思ったとき、子どもがもらったお年玉にも手出しちゃって、絶対これを倍にして増やして、子どもに返してやるって思って、覚悟を決めたんですよね。

もうやらざるを得ない状況、心が痛かったんですけど、それくらい絶対BUYMA(バイマ)で結果出してやるって覚悟を決めたので、その覚悟が大きかったなって、今でもつまずいたとき、初心に戻るじゃないですけど、そのときの気持ちを思い出して、「あのとき決めたやろ!」って、もう1人の自分に言い聞かせるようにしてるんですよね、この垢BANのときも。

 

重堂:すごいね。その鼓舞する力ですね、やっぱりね。
でも、本当そう思います。逆境みたいなところから越えようって思うと、さっき恵美さんの言葉のほうがすごい説得力があると思うんですけど、本当にどん底と思える出来事を経験をされている人って、そこからの上がり方がめちゃくちゃ強い。ある意味失うものはないって、振り切るっていうところの経験をするかしないかって、すごい大きな出来事だと思うし、BUYMA(バイマ)もビジネスの1つではあるから、お客様に価値を提供することで、初めてお金をいただくっていう部分だと思うんですよね。

だから、そこに立ち返るっていうふうになってくると、お客さんがいることにも感謝が生まれるし、買ってくれて感謝本当に基本的なところに最終的には返ってくるんだなっていうのを、改めて恵美さんのストーリーを聞かせていただいて、思ったことですかね。

このあとは大変なこととか、どうやって乗り越えたのっていうエピソードを聞こうと思ったんですが、今の話が全部だと思うので。ズバリ聞きたいんですが、恵美さん、今はハッピーですか?

 

恵美さん:今楽しいです。ハッピーです。

重堂:いいですね。物語ってるよね、Zoomなのにこのオーラの感じが(笑)

 

恵美さん:この質問すごいドンと来たなっていうか、普段生活の中でそういうことを聞かれることって、あんまりないでしょ。友達にも「ハッピー?」ってあんまり聞かれないですし。

重堂:聞かない聞かない(笑)

 

恵美さん:ハッピーレベルはまだまだ上げていくつもりではいるんですけど、今はもう自分は、ハッピーの領域にはいるなっていうふうに思います。

重堂:ありがとうございます。なかなか人に聞かれることもないし、このドストレートな質問って、「ああ、ハッピーだよ」って言えないってことは、どこかに何かがあるっていう状態なんですね。

みんな絶対幸せになりたい、どこかでもうちょっと良くなりたいって思って、生きてる方がほとんどだと思うので、体現的に幸せだよって言えるっていうのは、すごい自信に、これから先も、何やるにしてもなると思うので、ぜひこのハッピーの領域から落ちないようにだけ。

いい形で、この恵美さんのハッピーの加減っていうのを、ご自身でコントロールされるといいかなって思います。

では最後の質問になりますが、恵美さんが今やってる仕事、もちろんこれから新しくいろんなビジネスを展開したりとか、BUYMA(バイマ)をもっと頑張るとか、いろんな方向性ってあると思うんですけど、総じて仕事、やってることを全部ひっくるめて、仕事をしていく上で大切にしてることって、何ですか?

 

恵美さん:大切にしていること、たくさんあるんですけど、大きく分けて、2つあります。まず、自分自身の捉え方にすごい意識を向けて、生活するようにしています。

例えば、何かが起きる、いろんなことが起きると思うんですよ、BUYMA(バイマ)以外でも。

 

重堂:そうですね。

恵美さん:でも、イライラすることだったり、子育てしていく上でも、「わー」って思うことだってあるし、悲しいことだってありますし、異国の地で孤独を感じることだってありますけど、捉え方ってすごい大事だなって思って。

全て自分への気づきを与えるための出来事だったり、もっと良くなるための前触れというか、そういうふうに思ってて。

垢BANされたときも、一気に失っちゃったから、全部。
来週消しますよとかじゃなく、もう当日BANなんで、頭の整理も心の整理も全部何も追いつかないまま、自分がポツンと取り残された感じになって。

そのときは捉え方うんぬんじゃなくて、とりあえずボーッとするしかなかったんですけど。

今思うと、それも自分の気づきを与えるための、1つの通過点なのかなっていうふうに思ってて、それがないと、きっと今でも苦しんでたと思いますし、数字で。

お金の資金繰りとか、クレカの支払いをいろいろ苦しんで、もがいて、受注入るごとに罪悪感が、「止まれ」とか思ってたり、そういう中での垢BANだったので、きっと全てを立て直すための、1つの気づきを与えてくれたんだなっていうふうに思って、プラスに捉えてるんですけど、この垢BANも。

 

重堂:素晴らしい。

恵美さん:なので、常にポジティブで、人のせいにせず、何事も自分自身、自責にして生きていくように意識しています。

心の状態が結構現実に反映していくので、自分の心がどうだったら、現実でもそういうふうに起こることが結構あるので、まずは自分の心とか、メンタルとか、自分自身の内側をしっかりと整えて、何事にも取り組むように意識しています。

 

重堂:ありがとうございます。

恵美さん:もう1つが見返りを求めない、いい意味であまり期待しないっていうふうに気をつけてて。

どうしても人って存得で考えたり、「明日からこうしてもらわないといけない」とか、「私あれぐらいしたのに、何でこれぐらいしかしてくれないの」とか、そういうので自分を苦しめてしまうなっていうふうに思ってて。

外注さんもそうですし、外注さんに対してもそうですし、周りの人にもそうなんですけど、いい意味で期待しない。

自分がやりたいことをやってあげる。
そういうことをしていう上で、自分もハッピーになりますし、向こうも、いい関係を築いていけるなっていうふうに、ストレスなく築いていけるなっていうふうに思ってますね。

自分がやりたい、自分が教えたい、やってあげたいっていうことを、素直にやってあげるようにしています。

最近、実はうちの義母が病気にかかってしまって、私がBUYMA(バイマ)を始めた頃、2人の子どもを面倒見ながらBUYMA(バイマ)っていうのは、ちょっと厳しいなっていう、24時間1日ある中で、どうしても時間をマネジメントしても、時間が生まれないってことに気づいて。

BUYMA(バイマ)をやる上で、子どもは義母に預けようっていうので、私、義理の実家に住み込んだ時期があったんですよね、3ヶ月間。

 

重堂:すごい!

恵美さん:これじゃないと、絶対時間は生み出せないと思って。
うち旦那が26歳上なので、義母も結構お年寄りなんですよね。

 

重堂:そうですよね。

恵美さん:もう私のおばあちゃんと同い年ぐらい、「おばあちゃん」って呼んでるんですけど。

それくらいご高齢の方なんですけど、それでも一生懸命子どもの面倒を見て、なるべく1人時間をくれたり、今86歳なんですけど、記憶がしっかりしてて。

 

重堂:素晴らしいですね。

恵美さん:さっきやったこととか、何でもちゃんとしっかり覚えてて、足腰ピンピンしてる元気なおばあちゃんなんですけど。

旦那の義理の実家が昔、会社経営してて、おばあちゃん経理してたので、計算にも強いですし、本当に頼もしいおばあちゃんなんです。

でも私、長期で日本へ4ヶ月帰って、この間久しぶりに会ったんですけど、すごい弱っちゃってたんですよね。

風邪をこじらせちゃって、なかなか治らないねとも言ってたんですけど、風邪からがんが発覚してしまって、そこからずっとこうやって体がヨボヨボになってしまって、体重も10キロ以上痩せてしまって、、、

私、人ってどんなにピンピンしてても、どんだけ地位や名誉があっても、結局はこうやって年を老いて、老けていくんだなっていうふうに身近に感じたんですよ。

命っていうものについて、生活している上であんまり向き合うことがないというか。

私の年齢なので、友達もありがたいことにみんな元気なので、あんまりこういうことって、面と向かって考える機会っていうのはなかったんですけど。

義母がこの数ヶ月でいきなり弱ってしまって、本当に動かないというか、ずっと1日椅子の上でぼーっとしてるんですよね。

だから、こんな短時間で人って老けちゃうんだ。
どんだけ力強く生きていたとしても、こうなってしまうんだったら、今のうちに好きなことやるしかないなっていうふうに、見てて思ったんですよね。

だから、私も「あれ恐れる」「これ恐れる」「クレーム入って落ち込んでる」とか、梱包が下手くそというか、ちょっと傷ついてしまって、文句をガーガー言われるとか、そんなことちっちゃと思って、、、

「ちっちゃーい!!!」って思ったんですよね。

おばあちゃんからそういうふうにパワーをもらったというか、気づきをもらって。
じゃあもうやりたいことをやって、もっと自分の心に従って、「やりたくないことは、我慢せず辞めてしまって、やりたいことだけやってしまえばいいやん」みたいな感じで、本当最近なんですけど思ったんですよ。

大切にしていること、最近また改めて気づいた。
もうやりたいことはやろうって。

絶対人は老けるし、弱るし、命に限りがあるし、どんだけピンピンしてても、限りがあるなっていうふうに目で見て感じましたね、近くで。

 

重堂:そうですね。
体感する、体現するっていうところって、本当に言葉の重みが変わるし、そこを経験している恵美さんだからこそ、感じているものっていうのもあると思うので、この先も順当にいけば、自分たちのほうが仕事する時間は長いと思うしね。

でも、仕事だけじゃなくて、何のためにそれをやっているのかっていうところって問い続ける、永遠のテーマじゃないですか、私たち。

本当マルチタスクの中で生きてるから。
なので、どういう形に変われど、恵美さんが大事にしているものは、本当に基本的なことだけど、忘れがちなことだと思うので、ぜひそこをまだ大事にしながら、何かあったとしても乗り越えるっていう、1つの起爆剤っていうのを、恵美さんのお話を元に、皆さんの中でも何か感じるものがあったらうれしいなと思います。

ということで、本日は恵美さんにお話を伺わせていただきました。ありがとうございました。

恵美さん:ありがとうございました。